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2007/02/06 「ご当地検定」列島ラッシュ!

 日本の各地でその自然や歴史、文化、産業などの知識レベルを判定する「ご当地検定」がブームとなっている。ここ1~2年で立ち上げられた試験も多く、その総数は、一商店街で企画されているなどの小規模なものは除いて40~50はある。また、今年中ないしは来年に第1回目が予定され、既に準備が進められている試験も続々と公表され、「ご当地検定」ブームの勢いは留まるところを知らない。

 このブームの火付け役となったのが、2004年12月に第1回目が実施された「京都・観光文化検定」で、全国から約1万人の受検者を集めている。この関西ご当地に対抗するように、昨年11月3日には東京で「江戸文化歴史検定」が実施され、第1回目にもかかわらず3級・2級で約1万人の受検者を集めた。

 とはいえ、このように規模の大きなご当地検定ばかりではなく、数百人、あるいは数十人といった受検者規模のものもあり、「ご当地」のその範囲も、県全体に及ぶ広範囲なものから、一市町村やある限定エリアだけを対象にしたものまで様々である。各地の検定の一例を挙げると、「伊賀学検定」「長崎歴史文化観光検定」「明石・タコ検定」「奈良まほろばソムリエ検定」「いばらき何でも知っとこ検定」「境港 妖怪検定」などで、例えば2005年の12月に行われた大阪府茨木市の「いばらき何でも知っとこ検定」は、受検者が20人。「境港 妖怪検定」は2006年10月の第1回目試験で421人。「長崎歴史文化観光検定」が2007年1月の第2回目試験で2級・3級合わせて895人だった。

 ご当地検定の意図するところは、ひとつは地元の人達に自分の生まれ育ったふるさとについての理解を深めてもらいたいということだろう。受検者の大半は地元住民だが、受検によって理解が深まり地元への愛着も増すことで、観光客など外部の人に対するホスピタリティーも向上する。もうひとつは、検定を立ち上げることで、その地域の魅力を全国に向けてPRできるということだろう。つまりご当地検定は地域振興の手段なのである。そのご当地でしか受検できないという不便も逆に魅力であり、県外からの受検者には観光も兼ねた一種の遊びともなる。

 ご当地検定の定番ともいえるのが以下のような運用方法である。
1)1回目試験で「初級」や「基礎」「3級」といった下層級から立上げ、2回目、3回目と回を重ねるに従って上層級を増やしていく。そして上層級には大概、下の級に合格しないと受験できないという受験資格がつく。
2)事前に講習やセミナー、対策講座を開催する。
3)勉強教材として参考問題集や公式テキストを作成する。このテキストの中からの出題に限定される検定もある。
4)合格ラインは予め決まっており、何%以上の正解で合格、ということが明示されている。

 日本各地でこのような検定が次々立ち上がっていくこの現象は、かつて1970年代の終わりから80年代にかけて国鉄が行った旅行誘致キャンペーン「ディスカバー・ジャパン(美しい日本と私)*」の新しい形と言えなくもない。 《*「ディスカバー・ジャパン」・・・キャンペーンソングとして「いい日旅立ち」(谷村新司 作詞・作曲)を山口百恵が歌い、日本人の旅愁を刺激してヒットし、日本再発見の旅ブームが起こった。》 ニンテンドーDS用ソフトとして発売され人気の「ご当地検定DS」や、このモバイル版として登場したiモード向けゲーム「ご当地検定」など、学びと遊びが融合したこの新しい試験市場は、今後も更なる広がりを予想させる。

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